名瀬地区の配食ボランティア「つむぎの会」の代表として活動100回を迎えた 鈴木 昭二さん 名瀬町在住 59歳
高齢者の見守り「食」で支え
○…名瀬地域ケアプラザを拠点に2020年から高齢者向けの配食ボランティアを行う「つむぎの会」の代表を務める。同会は15人のメンバーで月に2回、お弁当の調理や配達を通じて高齢者の見守りを続ける。そんな活動がこのほど100回を数えた。前代表から指名を受けた時は「驚いたが、やらないうちから出来ないというのは違う」と引き受けた。
○…同会はそれまで20年間に渡り名瀬地域で配食ボランティアを行ってきた「はこべの会」を引き継ぐ形で結成。自身もその直後から活動に携わるように。本職が運送業ということもあり、配達メンバーが高齢化・免許返納で減少した際には、効率の良い配食のルートづくりなどにも力を発揮している。様々な貢献はメンバーからも称えられるが、「自分がこの場にいられることがうれしい」と感じている。
○…立川市出身。「将来、両親の介護に役立つかもしれない」と大学時代に地域福祉に関する講義を受講したことがきっかけでボランティアに関心を持った。だが就職後は、仕事が多忙を極めるなかで実際に活動を行うことはできなかったという。体調を崩して休職した際にようやく時間ができ、はこべの会と出会った。母親が通っていた同地域ケアプラザのデイサービスに通っていたのがきっかけだった。「ボランティアはそれまでつながりのなかった地域を知る機会にもなった」
○…今も会社員として働きながらの活動。ここまで続けられた理由は、「メンバーの人柄の良さや元気に助けられてきたから」という。定例会などでも活発に意見が交わされ「私が明確なビジョンを持っていないからこそかもしれませんね」と笑う。「なにより、食べてくれるみなさんに笑顔を」と目を細める。
|
|
|
|
|
|