第50回衆議院議員選挙が10月27日に投開票され、神奈川5区(戸塚区・泉区)では自民党前職の坂井学氏(59)が8万495票を獲得して6期目の当選を果たした。立憲民主党前職の山崎誠氏(61)は6万7399票と及ばなかったが、比例で復活当選した。 (10月28日起稿)
小選挙区の区割り見直し後、初の衆院選挙となった5区。坂井氏、山崎氏の前職2人に加えて、日本維新の会の久坂くにえ氏(51)、日本共産党の高宮美智子氏(72)の4人で争った。
6期目を目指した坂井氏だったが、国家公安委員長、防災担当大臣に就任以後は有事に備えて官邸を離れられず、選挙戦の大半は「本人不在」で臨んだ。地元の市議・県議や支援者らが中心となり、これまでの実績を有権者にアピールした。
「本人不在」の選挙戦
日付が変わった28日の午前0時40分頃、テレビの報道番組で当選確実が伝えられると、支援者が集まっていた戸塚区の坂井氏の事務所では歓声が上がった。坂井氏も画面越しにオンラインであいさつし、「地元に入れず、駅頭にも立てない選挙戦は初めて。さらに与党・自民への逆風もある中の厳しい選挙だった。この声にしっかり応えていきたい」と語った。
立憲民主党の山崎氏は前回2021年の衆院選に続き、小選挙区では坂井氏に一歩及ばなかったが、比例復活で4期目当選を果たした。山崎氏は「悔しい結果だが評価を重く受けとめ、立憲民主党に託された期待に応えられるよう取り組んでいきたい」と語った。
このほか久坂氏は3万3863票、高宮氏は1万5794票だった。
5区の投票率は56・23%で、瀬谷区を含んだ前回に比べて0・18ポイント増だった。
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