野良猫の虐待を1件でも減らそうと猫の保護活動と譲渡会を続ける泉区在住の伊藤明美さん(64)が11月23日(祝)、緑園では初めて譲渡会を開く。伊藤さんは「地元自治会の理解と協力でここまで至れた。ひとつでも良い出会いがあれば」と思いを語る。
伊藤さんは20年ほど前から野良猫の保護活動と里親探しを始め、2017年からは自ら譲渡会を開催。弥生台自治会などの協力を得つつ、主催する譲渡会は130回以上を数え、当初は同自治会館のみだったが、オリンピック東戸塚店でも毎月第2日曜に開催するなど、活動の輪も広がりつつある。
昨年からは活動をNPO法人化し、「にゃぶ・猫を保護する人を増やす会」を設立。会員とボランティアをあわせて100人ほどが活動に携わっているという。これまで譲渡してきた猫はのべ500頭を上回り、現在も会全体で150頭ほどを飼育している。
自治会も支援
そんな中で今回、緑園エリアでの譲渡会初開催に至ったのには地元の緑園六丁目自治会の協力があったという。
同自治会の林英一会長によると「自治会内にいくつか空き家があり、そこに猫が住み着いたりする」という。「その猫を捕獲して保護してくれているので助かっている。なので自治会としても活動を支援できたら」とし、同法人の賛助会員にもなったという。
猫の保護活動は里親が見つかるまで猫を飼育する必要があるが、エサ代やネコ砂代、医療費など多くの活動資金を要する。伊藤さんは「ボランティアだけでなく、賛助会員として支援していただけるのもありがたいし、心強いこと」と話す。メンバーの手作り猫グッズなどの売り上げも活動資金に充てているという。
第1回となる緑園保護猫譲渡会の会場はひかりの園(緑園4の6の1)のテラス。時間は正午から午後3時まで(雨天時は中止)。
またこの日は、緑園都市駅ライフ前広場でイベント「緑園街マルシェ」が開かれ、その中で猫グッズの販売などでも出店するという。
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