戸塚区の平戸台小学校でこのほど、泉区の「吉田てづくり農園」の代表・吉田雅信さんが栽培した有機野菜を使った給食が提供された。当日は有機栽培のジャガイモを使ったソテーや、ニンジンを使用したチリコンカーンなどのメニューが並んだ。
給食時間中、吉田さんが各クラスを回ると、児童から歓迎の声があがり、「おいしい!」「おかわりしたい!」といった声が響いた。また野菜作りに関する質問が飛びだすなど、盛り上がりをみせた。
児童たちが心待ちに
吉田さんと平戸台小学校の関係は、現在同校に通う児童が数年前、吉田さんの農園を訪れたことから始まる。それを知った丹波悟亮校長は、偶然にも高校時代の同級生で同じバレー部に所属していた吉田さんが、有機農業を行っていたことに驚き、声をかけたという。「お互い今は何をしているか知らなかった」と2人は笑う。
そんな縁から始まり、吉田さんは昨年、児童たちに向けて野菜作りの面白さや苦労、そして脱サラして農業を始めた自身の経験を交え、挑戦することの大切さなどを語る講演を行った。
その後、給食への提供が決定すると、同校では給食室前に吉田さんの活動をまとめたポスターや動画が展示され、児童たちはそれを見ながら、給食を食べられる日を心待ちにしていたという。
1月にも同農園の野菜を使ったメニューが企画されているといい、吉田さんは「子どもたちの笑顔のために、明日からも仕事が頑張れそうです」と話した。
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