県内の7校の高校生が主催するディスカッションイベント「かながわ・ゆめ・みらい2024」が12月21日、関東学院大学金沢八景キャンパスで開かれた。
専門家や大学生と共に医療や福祉、まちづくりなどさまざまな社会課題について話し合う目的で開かれた催しで、戸塚区の横浜薬科大学の教員・学生も「オーバードーズ(OD)」をテーマにした討論に参加した。
「オーバードーズ」防ぐには
ODとは一般医薬品の過剰摂取などによる乱用。関東学院六浦高校の2年生が司会を務め、「SNSでトー横キッズの女性がODで気絶する映像を見て衝撃だった」と今回の討論テーマのきっかけを紹介した。
若者に広まるODの防止策として、「ODに対する薬を開発する」「店舗での販売個数を減らす」などの対策を高校生が提案。それに対し、薬科大の学生は「薬を開発することは、かえって乱用してもいいと誤ってとらえられないか懸念がある」などと話し、「やはり啓発が大事だと思う」と語った。
また同大の教員は「咳止めの薬などを乱用する例は昔からあり、決定的な解決策を出すのは難しい問題」と話した上で、「ショッキングな映像は、実際に乱用している人には抑止効果があるかもしれないが、そうでない人への啓発にはなりにくい」と指摘。必要なこととして「むしろ広く一般の人に対しては『薬は決められた量を守って』というメッセージを、発信し続けることが重要では」と話した。
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