意見広告・議会報告
県政報告 154 原因療法で若者の問題解決 神奈川県議会議員 北井宏昭
本紙・昨年4月のご報告の通り、子供・若者・青少年に関わる諸問題の解決には、対症療法では限界があります。問題や事件が発生した後の処置を強化しても、根本的な解決には至らないのです。いくら児童相談所の機能を強化しても、傷つく子供は後を絶ちません。政策として、問題の本質に踏み込む原因療法の強化が必要です。
非行や犯罪に走る若者の傾向の一つとして、家庭に居場所がない、という報告が研究機関からもあります。幼少期から親子のコミュニケーションが不足していることや、子が親のことを「自分を守ってくれる存在=安全基地」として認識しない場合など、ネガティブな行動を取ってしまうケースが見受けられます。
そのため私は「親と子の愛着形成の重要性」をここ数年、議会で訴えて来ました。それに対し、行政サイドも出来る限りの対策を講じ、施策を拡大しています。しかし、行政の立場としての限界もあります。教育や福祉そして青少年育成に関わる行政にとって、家庭というコミュニティーは閉鎖性の高い場所であり、他人の家庭に手を突っ込むことはとても難儀なことなのです。それゆえ行政の子育て支援は、テクニカルな技術論になってしまいがちです。
そこで、何を補いどうすれば政策的な限界を突破出来るのかをテーマに、私は北里大学大学院・発達精神医学の特別研究生として共同研究をスタート。すでに県当局との意見交換も開始しました。この研究と取り組みのハードルは、かなり高いと思われますが、より良い社会に近づくと確信します。進捗は追々ご報告申し上げます。
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