1月29日に戸塚区総合庁舎で自主制作映画の上映会を実施する 斎藤 次男さん 名瀬町在住 92歳
まだまだ続く第三の人生
○...「自分の生きる道をしっかり見つめ直してほしい」―。強い思いを込めた自主制作映画「狐憑きのZ」を今月末、戸塚区総合庁舎で上映する。自身が生き抜いた戦時下や高度経済成長の日本、そして急速なAIの発展が進む現代を「社会が1つのことに盲目的になっている。狐憑きの状態」と表現。作中の登場人物やクロマキー映像を通して今を生きる人々に警鐘を鳴らす。
○...新潟県で漁師の家の次男として生まれ、海とともに育つ。東北大学で社会学を修めたあと「自分の好きなことをやりたい」と映画の世界へ。松竹(株)に入社し、プロデューサーとして「あらゆるジャンルの映像をやったね」と楽しげに記憶を辿る。一方で、製作前に描いた理想と出来上がった作品のギャップに悩み、「映像をつくる過程で、だんだんと夢が壊れていくような気がした時もあったよ」。
○...40代で約20年のプロデューサー人生に区切りをつけるため退職。社会学の知識を生かし都市計画の調査・研究企業を立ち上げ、第二の人生を歩み始めた。「地域の周年とかで映像作りを頼まれてね。いろんなところに行ったよ」。新たな職場でも映像から完全に離れることはなく、製作者として日本各地をまわり、その地の歴史や人々の生活を映した作品をつくり続けた。
○...脚本・監督として自主制作を始めたのは「80になってから。20本くらいつくったかな」。衰えない創作意欲の秘訣は週1回欠かさない真向法という体操。「最近は絵日記も。実は漫画が好きでね、漫画家になってみたい」と照れながら多趣味な一面も見せた。すでに次回作の構想があり「シナリオは完成してるから、もうできるでしょう」。第三の人生はまだまだ続く。
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