北海道下川町と友好協定 環境活動で協力 安斎町長が遠来
川上地区連合町内会と北海道下川町が8月6日、友好協定を結んだ。昨年から環境活動で協力してきた両地域が一層の関係深化をと締結。同日には安斎保町長や同町の子どもたちが区を訪れ、区民と交流を図った。
田中猛会長と安斎保町長、葛西光春区長が川上小学校で協定書に調印した。
川上地区は昨年、検針票から二酸化炭素排出量を算出する「環境家計簿」を実施。7月からは東日本大震災による電力不足を受け節電モデル事業に取り組むなど、県下でもエコ活動の先進地域として知られる。一方、森林面積が87・7%を占める下川町は林業が盛ん。50年サイクルでの循環型林業を行い、年60ha(東京ドーム13個分)の樹木を製材している。間伐材をバイオマス燃料として用い、町内の公共施設の稼動に充てている。横浜市と同様、環境モデル都市でもある。
両地域は市の仲介を受け昨年夏に交流を開始。10月には川上地区のレクリエーション大会で「カーボンオフセット」を導入し、イベントで出た二酸化炭素(CO2)排出量に相当する下川町のCO2削減・吸収量(クレジット)を仲介企業が買い取り、購入代金が同町の森林整備に充てられた。
安斎町長は同日、「横浜とは違う趣があり、都会にある地域という感じ。ボランティアが一生懸命」と戸塚区の印象を語った。3人はともに今後の協力内容について環境活動や子ども同士の交流を挙げた。
また両地域の小学生が交流するプログラムとして8月4日から同6日まで下川小学校の児童9人が横浜市に滞在。マリンタワーや大桟橋を見学し、戸塚区では6日に岩崎果樹園(平戸町)で梨狩りを体験、川上小学校で毎年行われる大規模なそうめん流しに参加した。下川小学校6年の中村彩花(さやか)さんは「マリンタワーが気に入った」と話し、下川町の子どもと川上地区の子どもが会話するなどして交流する場面も見られた。
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