平成25年度NHK全国俳句・短歌大会(主催/NHK・NHK学園)が1月に都内のNHKホールで開催され、市立豊田中学校がジュニアの部で学校大賞を受賞した。同中の大賞受賞は初めて。
同中では校外学習や修学旅行の事後学習を兼ね、毎年国語の授業で1・2年生が短歌、3年生が俳句づくりに取り組んでおり、毎年全作品を同大会へ応募している。
今年度は幼児から中学生を対象とする「ジュニアの部」に、国内外から俳句3万8434句、短歌1万8511首が寄せられ、同中からは俳句で特選2人、入選9人、短歌でも2人が入選。さらに、入選数や入選率により全206の参加校から2校のみが選ばれる学校大賞も俳句大会で受賞する快挙となった。
特選となった倉園駿希さん(3年)の作品『僕は今とりいの下のかたつむり』。伏見稲荷大社の鳥居の圧倒的な大きさを表現しようと、自身をかたつむりに例えたもので、選者からは「感情移入のすばらしい句」と評価された。
同じく特選に加え、秀作にも選ばれた佐藤舞悠さん(同)の作品は、『大仏の背に隠れてや夏の恋』。奈良で訪れた興福寺にある大仏の裏側にまわって見つけた、その背にあった印象的なハート形の大きな穴を「恋」と表し、「瑞々しい初恋が仏に守られているよう」と評された。
国語科主任教諭の小松崎幸子さんは、「生徒たちの言葉一つひとつの選び方が繊細。子どもらしい純粋さが微笑ましかった」。また、修学旅行中は雨模様だったことから、3年生の作品は雨にまつわるものが目立ったが、「逆に情緒ある作品に仕上がった」と話していた。
入選の生徒は以下のとおり(敬称略)。▽俳句大会/金城日和、吉本桃子、吉井悠一郎、丸山美咲、堀江蒼澄、古屋慶大、黒田航平、雨宮巧、輕部諒(以上3年)、▽短歌大会/大槻美咲、高橋彩絵(以上2年)。
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