ムエタイ選手・理崎鳩(りざきあつむ)さん(戸塚町在住・27歳)が活躍中だ。2つの興行団体の日本チャンピオンの座につく実力の持ち主で、現在、世界に標準を合わせ、日々練習に汗を流している。
「命をかけてます。武者震いするほどの興奮状態で試合に挑み、勝ってスポットライトを浴びる感覚がたまらなく好き」
こう語る理崎さんは、現在、「WMC日本バンタム級」と「蹴拳(しゅうけん)ムエタイ日本スーパーフライ級」の2興行団体の日本王者に君臨している。
ムエタイは、数百年の歴史を持つタイの国技で、パンチのほか、ひざ、ひじ、蹴り、首相撲などで闘うタイ式キックボクシング。グローブはつけるものの、素足でキックしたり、ひじを使ったりすることから、顔などにヒットした時のダメージは大きく、「最強の格闘技」との異名を持つ。
パンチ力が最大の武器
理崎さんは、南戸塚中学校入学と同時に藤沢にある名門「山神ボクシングジム」でボクシングをスタート。「格闘技が好きで、チームプレーより、一人でやるスポーツの方が性にあっていた」と振り返る。県や関東大会でのアマチュアチャンピオンになるなどすぐに頭角を現したが、高校進学後は、世界を目指すにはボクシングより競争率の低いムエタイの方が近道と判断、現在も所属するジム「TSKジャパン」の門を叩き、厳しい練習を乗り越え、21歳でプロデビューを果たした。3カ月に1回程度のペースで試合が組まれ、これまで30戦ほどグローブを交えてきた。「KO勝ちした試合が多い。パンチ力が私の一番の武器です」と胸を張る。
”優しいお父さんの顔”も
闘志をむき出しにする理崎さんのもう一方の顔は、”優しいお父さんの顔”だ。プロデビューと同時に結婚し、現在は5歳、2歳の女児との4人暮らし。妻の友美さんは「心配もありますが、応援しています」と笑顔を見せる。
理崎さんは「30歳までに世界チャンピオンになり、後進の指導にもあたりたい」と語った。
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