いつか横浜スタジアムで演奏してみたい―。
幼馴染が地元・横浜で始めた“遊び”が実を結び、2015年のデビューから瞬く間にミレニアル世代を代表するアーティストに成長した6人組ロックバンド『Suchmo(サチモ)s(ス)』。デビュー時から公言し続けてきた、横浜スタジアムでの単独公演が9月8日(日)、遂に実現する。
地元大切に
凱旋公演を1カ月半先に控えた7月下旬、横浜出身の4人(HSU(スー)・30、TAIKING(タイキング)・29、O(オー)K(ケー)・28、KCEE(ケーシー)・26)が、青春時代を過ごしたセンター南駅前に姿を現した。
「久しぶりに来た」と口を揃え、駅前のすきっぷ広場に腰を下ろしながら、兄弟(OKとKCEE)の実家に入り浸って遊んでいた学生時代や初めて音楽に触れた時の感動など、思い出話に花を咲かせる4人。「地元は初心に帰れる場所」。ここでの出会いがあったから現在(いま)があるといい、「いつまでも大切にしたい」と微笑む。
都会的で洗練されながらも、どこか懐かしさも感じるSuchmosの楽曲は、どの年代にもヒットする不思議な魔力がある。自動車のテレビCMや2018年W杯サッカーNHKテーマソングに楽曲が起用されたほか、昨年末には第69回紅白歌合戦に初出場。今年は4万5千人を動員したアリーナツアーも完走した。
そんな彼らがいよいよ夢のステージに立つ。「感謝を伝えられる場所にしたい。ぜひ成長を見にきてほしい」。夏の夕暮れ、心地いいサウンドが横浜に響き渡る。
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