旧上瀬谷通信施設(旭区・瀬谷区)の土地利用の検討を進める横浜市はこのほど、「旧上瀬谷通信施設土地利用基本計画」を策定した。昨年12月に作成した基本計画の素案を、市民からの意見を踏まえ一部修正したもの。今後、「郊外部の新たな活性化拠点の形成」をテーマにしたまちづくりが進められていく。
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旧上瀬谷通信施設は、2015年に米軍から返還された旭区と瀬谷区にまたがる広大な土地。返還後の土地利用は、地権者からなる「旧上瀬谷通信施設まちづくり協議会」と市で検討されてきた。また、市は跡地を会場とした国際園芸博覧会(27年)の招致も進めている。
基本計画にまとめられた、まちづくりのテーマは「郊外部の新たな活性化拠点の形成〜みらいまで広げるヒト・モノ・コトの行き交うまち〜」。約242haの広大な土地を「農業振興」「観光・賑わい」「物流」「公園・防災」の4ゾーンに分け進めていく。その中でも「観光・賑わい」ゾーンにはテーマパークを核とした複合的な集客施設の整備が計画されているほか、瀬谷駅を起点とした新たな交通システムの導入も計画されている。また、昨年12月に作成された基本計画の素案から一部が修正され、地区全体での防災機能の強化や豊かな自然環境を生かした土地利用の検討のほか、スポーツ施設の整備、「農業振興」ゾーンでの直売なども盛り込まれた。
市都市整備局担当者は「今後、環境影響評価手続や都市計画手続を進め、22年度までの事業着手を目標としている」とし、27年の開催を目指す国際園芸博覧会につなげていきたい考えを明らかにした。
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