コロナ禍で経済的にひっ迫するひとり親家庭支援のために設立した、戸塚区を拠点とする「NPO法人フードバンク浜っ子南」(下山洋子代表理事)が4月から食品提供回数を増やしている。"助け合い"の気持ちで、地道な活動を継続中だ。
個人・団体・企業などから余剰食品の寄付を受け、必要とする人に提供するフードバンク。同団体は2020年、下山代表理事ら5人で活動を開始した。新型コロナウイルスの感染が始まった年で、社会全体が自粛ムードに包まれたなか、経済活動は低下。雇止めなどで収入が途絶える人が多く見られた時期だ。
支援対象はひとり親家庭。特に収入が低いシングルマザーだ。同年7月、フードバンクかながわの支援を受け、1回目の食品支援を戸塚区総合庁舎で行った。「子育てをしつつ、苦しい経済状況に追い込まれている方が多かった」と下山代表理事は振り返る。
野菜も提供
同団体は活動をひとり親家庭に食品提供をする「フードパントリー」、こども食堂などに食品を提供する「フードデリバリー」、食品の寄付を募る「フードドライブ」の3つに整理。特に力を入れる「パントリー」は南区、磯子区へと拡大し、今年4月からはこれまでの月4回から5回に回数も増やしている(戸塚区の会場は上倉田地域ケアプラザとこまちカフェ)。
ポイントは食品集め。下山代表理事によると、この2年余りで、地元企業などとの付き合いが深まり、寄付が増え、現在は提供食品の半分以上を自前で用意できるようになっているという。それに伴い食品を収納する倉庫を借りたほか、利用者に希望食品のアンケートを実施、常温保存食品に加え、野菜や冷凍食品の提供も始めている。
下山代表理事は「ご利用者の多くは一人で悩みを抱え込んでいる。地域で助け、助けられる関係性を築きたい」と語る。同団体では食品の寄付を募っている(常温保存食品・未開封)。問い合わせは【メール】smile@fbh-minami.orgへ。
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