戸塚区社会福祉協議会の事務局長に就任した 下荒磯 孝司さん 栄区在住 56歳
「自分が手をさしのべよう」
○…市社協から4月に赴任。現在は情報収集などをしながら、戸塚区の特性の把握に努める。地縁組織が機能しており、縦横のつながりも強い印象を持つという。「地域に溶け込んでいきつつ、職員と共に、社協の役割を推進していく」。穏やかな声色ながらもゆるがない意志を感じさせる。
○…大学卒業後、営業職を経験。出張先で偶然、福祉の課題を取り上げるテレビ番組を見た。同時期に友人から「制度だけでは人は救われない」との言葉を耳にする。「であるならば、自分が手をさしのべよう」と決意。ポンと未知の世界へ飛び込んだ。職員になって数カ月後、阪神・淡路大震災が発生、甚大な被害を受けた神戸で金銭の貸付手続き支援に取り組む。「ぼうぜんとする被災民の方々の顔がいまも脳裏にあります」。これが契機となり、発災時全国から駆け付けるボランティアを現場とつなぐ「災害ボランティアセンター」が横浜で設立。社協は事務局を担う。
○…栄区出身。活発に自然の中で遊ぶ少年時代を過ごす。大人になっていくなか、友人たちとの関係を常に大切にしてきた。「彼らがいつも支えてくれた」。自身の妻と娘2人、友人家族とキャンプを楽しむのは恒例行事。定年後は久しぶりに大型バイクで「一緒にツーリングに行ければ」と声を弾ませる。
○…20年ほど前、東戸塚地域ケアプラザでケアマネジャーとして一人暮らしの高齢者サポートを経験。「住民間で支え合う温かい地域が息づいていたのを覚えている」。その相互扶助が柱ともいえる「ハートプラン」を磨き上げていくことも職務の1つ。「社協は『福祉』という視点から皆さんと課題を見つけ、解決に向けてアプローチを続けます。ぜひ一緒に」と呼びかける。
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