「お蚕さんの毎日」と貼り紙がつけられた飼育箱の中で、15頭ほどが元気に動きながら、桑の葉をむしゃむしゃと食べている。
東俣野町の特別養護老人ホーム「和みの園」ではここ数年、地域とのつながりを意識した取り組みの一環として、蚕を育てている。
施設員と入居者が共同で飼育箱の中を掃除したり、施設内で収穫した桑の葉をあげたりすることで、コミュニケーションにもつながっている。
繭は小学生へ
同所が初めて蚕を飼育したのは、4年ほど前。地域で自然教育などを行う団体から、譲り受けたのがきっかけ。
それから毎年、5月下旬から6月いっぱいまで育てている。2年前には桑の葉を植え、その葉を餌として与えるように。
施設員は「育て方や餌の提供、蚕の歴史などで地域とつながる場面が増えました。蚕を見て懐かしい、と昔話に花を咲かせる入居者の方もいます」と話す。
できた繭は、地域の小学生に配られ工作道具などに用いられている。
|
<PR>
戸塚区・泉区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>