102歳を迎えてなお、元気にスローライフを楽しむ 山口 キヌさん 平戸在住 102歳
「くよくよせず生きるのよ」
○…3月15日で102歳の誕生日を迎えたが、軽やかな足取りと陽気な話しぶりは、一切年齢を感じさせない。週6回、多機能施設に通いながら、二階建ての自宅で一人スローライフを送る。料理や掃除は自ら行うこともあり、晴れた日には階段を上って洗濯物を干しに行く。「102歳なんてびっくりね。いつの間にこんなに生きちゃったのかしら」。わはは、と少女のような笑顔を見せる。
○…大正11(1922)年東京都で、5人きょうだいの三女として生まれる。「真ん中だったから、周りにちやほやされることもなくてね」。注目を集めたい反動もあり、独学で得意にした裁縫やミシンを生かして、隣近所の子どもの服を直した記憶は鮮明だ。戦中、空襲から避難して妹と自宅に戻ると、見知らぬ大人が数人で家を占拠しており「退いてくださいって追い払ったの」。生活のため妹のため、そして自分のために勇気を持って立ち向かった経験は「嫌なことは嫌って言わなきゃだめ」とその後の時代を生きる術になった。
○…60年ほど前に、職業軍人だった夫と戸塚に移り住み、現在の居を構えた。2人の息子夫婦には必要以上に干渉しないことをポリシーにしている。「お互いに優しくね。嫌われちゃったら困るから」と、隣に座る74歳の長男を覗き込み、笑いを誘った。
○…長生きの秘訣は「くよくよしないことね」ときっぱり。一方で「歩けなくなるのが怖い」と吐露した。雨戸の開け閉めをする音で、隣家の高齢者と互いの無事を確認するのが最近の日課だ。近所の人や施設職員の助けを借りる部分もありながら、102年目を生きる一人暮らしの教訓は「深入りはダメ。でも周りに親切に仲良く」
(公財)日弁連交通事故相談センター神奈川県支部交通事故に関わる弁護士による無料相談など https://www.kanaben.or.jp/consult/by_content/consult25/index.html |
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