泉区の県立横浜修悠館高校に通う吉田彩乃さん(3年)がこの夏、陸上競技の日本代表選手としてパリ2024パラリンピックの陸上競技100mに出場する。吉田さんは「一日一日を大切に、最高のパフォーマンスを発揮できるよう準備したい」と力を込める。
8月28日から9月8日までの12日間にわたり開催されるパリ・パラリンピック。7月18日には吉田さんが通う横浜修悠館高で生徒会主催の壮行会が行われた。「いつもみんな応援してくれる。すごく力になります」と吉田さんは笑顔を見せた。
選手の輝きに憧れ
先天性脳性麻痺のため、歩くのには生まれつき装具が必要という吉田さん。競技との出会いは小学生の頃に観戦したワールドトライアスロン・パラトライアスロンシリーズ横浜大会。「選手たちがキラキラしていて、かっこいいなって」と当時を振り返る。
すぐさま横浜ラポールの陸上クラブに入って練習を始めた吉田さん。幸運にも大会賞品として競技用車いす「レーサー」を手に入れたのがきっかけで、中学時代から本格的に競技にのめり込んでいったという。「自分でこんなに速く走ったことがなかったから。そのスピードに感動しました」と当時を振り返る。
旭中学校(旭区)を卒業後、競技と学業の両立のために通信制の修悠館に進学。高1で日本パラ陸上競技連盟の強化指定選手に選ばれると、昨年にはアジア大会100mで4位に。今年3月の記録会では自己ベストとなる19秒78を記録した。「悔しくても泣きますけど、やっぱりうれしくて泣くのがいい」と語る。
「ロスじゃなくて」
パリ大会出場はこれまで応援してきてくれた家族からも「次のロサンゼルス大会じゃなくて、パリに出れるの?」と驚かれるほどの喜びだった。「世界大会も経験したけど、パラリンピックはまた格別。楽しんできたい気持ちです」
日頃の練習は自宅での自主トレが中心で、週6日は「ローラー」という器材を使って走行感覚を磨く。「自分との戦いで、気持ちを作るのが大変。大会で記録として報われるとうれしさも大きい」と話した。
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