横浜市と横浜市歯科医師会は9月から、通院困難な在宅高齢者を対象に無料で訪問診療を行う「在宅要介護者訪問歯科健診事業」を開始する。
今年で8回目の事業で、対象は【1】市内在住で、【2】歯科健診に行くことができない75才以上、かつ【3】要介護3以上(要支援1〜2か要介護1〜2で医科の定期的な訪問診療を受けている人を含む)で、【4】現在、医療保険や介護保険で歯科に関する治療・管理を受けていない人。
泉区歯科医師会の相庭常人会長は「無料で歯科医師による虫歯、歯周病、口腔機能のチェック、歯科衛生士による歯みがきアドバイスが自宅で受けられます。在宅歯科医療連携室(【電話】0120・740・648)へお申し込みを」と呼びかけている。
定期的に医療に
横浜市は泉区・栄区・南区の3区で今年6月から新たに介護予防サービスを先行開始。市はコロナ禍の外出自粛などで健康と介護が必要な状態の中間である「フレイル」の市民が増えているとし、これを予防、改善することで高齢者が自立した生活を送り続けられることにつながるという。
相庭会長は「泉区もそうですが、郊外部は特に高齢化が進んでいる地域でもある。独居の高齢者の場合、例えば認知症なども症状が知らぬ間に進んでしまうことがある」と警鐘を鳴らす。
「その意味でも、定期的に歯科医師だけでなく医療機関にかかることは大事だと思います。ご本人はもちろん、ご家族や周りの方も勧めてもらえたら」と話す。
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