戸塚小学校6年の松本樹季君がこのほど、将棋の全国大会「全国小学生倉敷王将戦」に出場し、3位となった。2年連続で出場した松本君は「いいところまで行けてよかったと思う反面、あの時こうしていればという悔しさもある」と振り返った。
昨年成績を上回る
同大会には各都道府県予選を勝ち抜いた代表が出場。予選リーグを勝ち上がるには3勝する必要があり、昨年の松本君はここで惜しくも敗退。今年は予選を突破し、決勝トーナメントに進んだ。
さらにレベルの高い相手がそろう決勝トーナメントの初戦は互いに守り合う展開に。松本君が先に仕掛けるも相手にペースを握られ、一時は窮地に。だが諦めず、粘り強く逆転勝ちをおさめた。続く準決勝は京都の永山遥真君と対局。昨年準優勝の実力者で「これまでの対局も見てたけど、ぼこぼこにやられてしまった」と松本君。勝った永山君はそのまま優勝を果たした。
進学も「プロに向け」
昨年の同大会をきっかけに地元の将棋クラブから日本将棋連盟の「研修会」に入会した松本君。横浜駅の将棋道場にも通って腕を磨いている。
「この1年でいろいろ経験し、メンタル面も成長できたかなと思う」と松本君。今は将棋に費やす時間を減らして受験勉強に励んでいるが、プロの登竜門となる「奨励会」をめざしており、受験も将棋のプロを目指すためだという。「プロになるにはちょうど高校受験の頃が大事な時期。なので中高一貫校に進めたら」と松本君は思いを語った。
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