泉区の秀英高校で10月2日、同高OBでダンサーや俳優などとしても活躍するDAIKI(本名・西村大樹)さんが講演とダンスのワークショップを実施した。キャリア授業の一環で、3年生を前に自身のこれまでなどを語った。
教師目指して高校に
岡津中出身のDAIKIさんは中学の頃、野球部の練習とダンスに明け暮れ、「成績はオール1で、遅刻も120日以上」と、勉強には身が入らなかったという。当時の恩師から「このままだと、もっと自分らしく生きられなくなるぞ」と諭されたことで学び直すことを決め、自分も教師を目指そうと進学したのが秀英だったという。
DAIKIさんは先天性の難病・軟骨無形性症のために「パッと見で小さいから、この身体で悩んだこともある。いろんな声も聞こえたけど、興味を持って知ろうとしてくれてることはうれしかった」と語った。
大学に進んで保健体育の教員免許を取得するも、実技ができないなどの理由で教員として働く道は険しかった。現在は一般社団法人の代表としても活動しており、「教員でなくても、ダンスと表現と教育を自分なりに組み合わせられる」とDAIKIさん。
また「教員になれなくても自分にはダンスがあって今がある。夢をあきらめずにというより、選択肢を増やすことをやめないでほしい」と生徒に呼びかけた。
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