今年夏に開業したゆめが丘の大規模商業施設「ソラトス」。地域待望の施設はオープンから賑わいを見せ、週末には多くの人が訪れる泉区有数のスポットになっている。館長を務める公塚順一さん((株)相鉄ビルマネジメント)にソラトスのこれまでとこれからについて話を聞いた。
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さかのぼること8年前の2016年。公塚さんはソラトスの基本構想段階からアシスタントマネージャーとして開業準備を進めていた。「農業が盛んだったり、自然が豊かだったりという、この土地の良さを知ってもらいたい」――。そんな思いでハード・ソフト両面を整備してきた。
”御殿場”のように
大規模施設を作り上げる中で公塚さんが憧れていたものの1つが御殿場のアウトレットという。「富士山周辺の観光もでき、沼津港も近いなど、買い物だけに訪れるのではなく、ショッピングセンターの周辺も楽しんで帰る人が多い。スケールは違っても、ゆめが丘もソラトスだけでなく、周辺の魅力を知ってもらいたいと考えていました」
また、公塚さん自身が小学生と園児の2児の父でもあり、「子育て世代のための利便性は実体験をもとに盛り込みました」という。各階のトイレにはすべてに授乳室とキッズトイレを備えており、「全国のショッピングセンターの中でも、ここまで徹底しているのはなかなかないはず」と自負する。
一方で、「老若男女に愛される施設でありたい」との思いも当然あり、「誰もが快適な空間になるよう、エスカレーターの速度は何度も試しました」と明かす。
空間の気持ちよさ
開業前、図面を見ながらの打ち合わせを何度も重ねてきた公塚さん。それゆえ、実際の建物が仕上がってきたときには感動があったという。「イメージ図は見ていましたが、実際にその場に立った時の吹き抜けの壮大さは素直に良い空間だなと感じました」
また1階と2階を中央でつなぐ大階段は椅子として休憩場所にしてもらえたらとの思いがあり、「開業してすぐみなさんが座ってくれて。説明せずとも意図が伝わったのかなと、うれしかったです」と笑顔で明かす。
「育ててもらえたら」
今後について公塚さんは「開業以来、数多くイベントも開催してきましたが、地元農家さんの協力を得た料理教室など、ゆめが丘ならではのイベントなどにも取り組んでいきたい」と語る。
周辺地域でもまださまざまな工事が行われており、「ゆめが丘の発展は現在進行形。ソラトスも利用していただく人と共にあり、ぜひみなさんに育てていってもらえたら」としている。
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