独自の冷却技術で揚げ物調理に「革命」を起こす――。泉区緑園に本社があるクールフライヤー(株)は「油が劣化しにくく、はねにくい」フライヤーを飲食店に向けて提供している。
「揚げ物はにおいの問題や油はねの危険があるので、お店でも調理をためらわれることがある」と同社代表取締役会長の山田光二さん。従来のフライヤーについて「空気で油槽を冷却するので、冷却能力が高いとはいえず、油全体が高温になりやすい」と着目した。
電機メーカーを54歳で早期退職後、他メーカーを経て59歳から10年以上かけてクールフライヤーを開発。油槽を水で満たした冷却水槽で覆うことで、底部の油を常に低温に保つ仕組みという。
さらに油槽内に下降対流を起こし、揚げかすや水分を沈殿させることで、油が長持ちしやすくなったという。
現在では、都内を始めとする多くの飲食店で導入され、中にはクールフライヤーでなければ調理が実現できなかったメニューもあった。
「脱炭素」の取り組みも
10月には市がものづくりに挑戦する企業を応援する「販路開拓支援事業者」に選ばれた同社。
今後は製品性能の向上のほか、他企業と連携し、CO2排出量を削減する厨房システムの開発など、脱炭素に向けた取り組みを続けていく。「飲食という過酷な業界の問題を解決できることは、とても社会的意義のあること」と語る。
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