ウォーキングやスポーツ、体を動かすことが心地よい季節――。本紙では(公財)かながわ健康財団=横浜市中区=の紹介で「健康づくりに欠かせない運動習慣」について健康・スポーツ科学のプロフェッショナルである早稲田大学スポーツ科学学術院教授の宮地元彦博士(59)に特別インタビューを行った。
◇ ◇ ◇
―運動を続けることによる身体への好影響や生活習慣病の予防効果について教えてください。
「運動というと、激しく体を動かすことをイメージするかと思いますが、日常生活での通勤や家事、仕事中などの生活活動でも健康になることができます。人間が体を動かすことを総じて身体活動と呼びます。米国のスポーツ医学会では『エクササイズ・イズ・メディスン』という言葉があるように、運動をすることで、生活習慣病の予防になるだけでなく、がん予防、認知症対策、うつ・気分障害などありとあらゆる症状が改善するというデータが報告されています。このように運動は万能薬なんです」
―働き盛りの世代と高齢者世代での運動量の基準や目安はありますか。
「まずは働き盛りの世代ですが、歩行と同等の身体活動を1日60分、運動は週当たり60分で十分です。65歳以上の高齢者であれば、身体活動を毎日40分で大丈夫です」
―時間がないという人はどうすれば。
「エアロビクスをしよう、ジョギングにいかなければと激しい運動を選択する必要はありません。通勤時に早歩きをしてみたり、家事をしながらつま先立ちをするなど、生活活動を増やすことも有効です。
厚労省が掲げる『+10(プラス・テン)』から始めてみませんか。今より10分多く体を動かすだけで健康寿命を延ばすことができるようになります。40代女性の働く世代の運動実施率が低下していますが、家事などで十分に意識することができますのでトライしてみてください。運動の恩恵は運動をする人にだけ与えられますので、健康で長生きできるようにしていきましょう」
〈神奈川県後期高齢者医療広域連合からお知らせ〉【75歳以上の方が対象】いざ、健康診査へ!今こそ自分の身体を見つめなおす時 |
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