笑顔届ける"おみやげ"完成 8福祉事業所とアーティストがコラボ
区内の福祉関係者ら16人で立ち上げた「さかえegaoプロジェクト」(大平由子代表)が進めていた栄区らしい”おみやげ”作り。構想から丸2年の今月、2種類が完成し、販売に乗り出した。「作る人も、贈る人も、受け取る人も笑顔になるおみやげ」がコンセプト。多くの人に笑顔を届ける。
同プロジェクトのおみやげは、障害のある人が働く区内の8福祉事業所と公募で集まった8人のアーティストがコラボレーションして作ったもの。各事業所が持つ技術や個性に各アーティストのアイデアや特長を反映させて開発した。
完成したおみやげは2種類。ピクニックの必需品を詰め合わせた「さかえdeピクニック」(2500円)は、ステンシルを施したトートバッグの中に藍染のペットボトルケースや、ハーブソルトとお弁当レシピ、野菜や栄区のマスコットキャラクター「タッチーくん」をかたどったクッキー、メッセージカードなどをセットにした。
日用品を詰め合わせた「さかえdeつかいたい」(1500円)には、アーティストが考案した新種の生物をかたどった竹炭ソープやソープ皿、藍染の竹炭ポーチ、押し花のコースターなどが入っている。
どちらのセットにも参加事業所とアーティストを紹介するカードが付けられており、どの商品を作ったかが分かるようにした。
各商品は昨年10月に参加アーティストと事業所の組み合わせが決まって以降、ともにアイデアを出し合って、開発・製作してきたもの。主な商品を製作するのは障害のある人たちのため、代表の大平さんは「当初不安もあった」と打ち明けるが、「アーティストは作る人がやりやすいように、試行錯誤してくれた」と話す。また、「事業所同士も顔の見える関係になり、つながりが深まった」という。
おみやげは2月12日に栄公会堂で行われた「区民活動フェア」でお披露目され、各10個を限定販売した。
今後は、栄区役所本館入り口に見本を展示し、電話で予約を受け付けて3月末までに各30個の完売を目指す。セットの中身には1つの製作に1日かかる商品もあるため、大量生産には課題が残るが、中身のばら売りなども行っていく考えだ。
詳細・予約は同プロジェクト(かつら工房内)【電話】045・891・5190へ。
![]() 「さかえdeつかいたい」
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