衆議院解散にともなう総選挙の投開票が12月16日に行われた。自民党が294議席を獲得し、3年ぶりに政権を奪還した同選挙。4人が出馬した神奈川4区(栄区・鎌倉市・逗子市・葉山町)では、みんなの党・浅尾慶一郎氏(48)が10万票以上を獲得し、大勝。自民党・山本朋広氏(37)も追い風に乗り、比例で復活当選を果たした。他の候補者は支持を広げることができなかった。
開票が始まる午後8時。報道各社が浅尾氏の「当確」を伝えると浅尾陣営の選挙事務所は歓喜に沸いた。20分後、盛大な拍手と「浅尾」コールで出迎えられた浅尾氏は「こんなに早い当確は予想していなかった。まだ票数を見ていないので、実感が沸かない」としながらも笑顔で万歳三唱。「民主がだめなら自民という流れの中で、どちらでもないところがこれだけ早く勝てたのは日ごろの活動の成果だと思う」と話し、集まった支援者一人ひとりと握手を交わした。
公示直前に参院議員を辞職、民主党を離党してみんなの党から鞍替えして臨んだ前回の総選挙では、比例で復活当選したものの、厳しい戦いを強いられた。今回は「国の借金が増えた今、配分の政治よりも活力の政治を」と訴えて支持を広げ、念願の小選挙区での当選。「しっかりと目標を示し、必ず有権者の負託に応えたい」と誓った。
未明の一報、安堵
地元京都から駆け付けた両親や支援者ら約30人が事務所で見守る中、自民・山本氏のもとに比例当選の知らせが届いたのは午前0時30分すぎ。「自民が全国的に優勢だったが、4区はとても厳しい戦いだった」と振り返り、感極まる一幕もあった。
山本氏は「頂いた5万7千余の票の重みを受け止め、その思いを国会に反映させたい。東日本大震災の復興を加速させること、加えて経済の活性化と外交の立て直し、この3つに力を入れていく」と話した。
投票率伸びず
全国的に投票率の低さが際立った今回の選挙。神奈川4区は県内18選挙区の中で最も投票率が高かったものの、前回比7・82ポイント減の64・42%にとどまった。地域別にみると、栄区は63・71%、鎌倉市は64・89%、逗子市は64・38%、葉山町は64・63%だった。
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