矢沢なかよし公園草地広場愛護会の会長を務める 城戸 謙治さん 桂台北在住 81歳
3世代が”なかよし”の場に
○…小学校の跡地に開園し、1月28日に2周年を迎える矢沢なかよし公園。遊具や健康器具が置かれた広場や球技ができる場などがあり、子どもから大人まで元気な声が響く。「せっかく良い公園ができたのだから、たくさんの人に来てもらいたい」。これまで以上に多くの人が”なかよし”の輪を広げることを願っている。
○…かつては工作機械の輸入に携わる商社マン。「海外とのやり取りが多く、アメリカへの出張も多かった。会社人間でした」と振り返る。今でも平日は会社のOB会業務を行うため、朝6時半に家を出て都内の事務所へ向かう。地域活動への参加は帰宅後や休日。スケジュール帳には予定がびっしりだ。「忙しいけど、楽しいよ。なんでも楽しくやることが大切」と、表情は充実感に満ちている。
○…十数年前、当時の湘南桂台自治会の会長に誘われ、地域の活動を始めた。同自治会で副会長を務めた後、会長を経て、現在は500人以上が所属する同自治会のシニアクラブ「桂山クラブ」の会長を務める。同園の愛護会に携わることになったのも、その活動の延長。桂山クラブは「年寄りだけの会じゃないんだよ」と話し、地域の子どもたちとの交流もある。上郷保育園で演劇を行った際には、自身も青鬼を演じた。「初めは怖がっていた子どもたちが最後には『青鬼が謝って、人間に戻ったと喜んでいた』と仲間から聞いたときは、悪いことをしても改心できることが伝わったようで良かったよ」と、思い出し、笑顔を浮かべる。
○…昨年から始まった愛護会の活動。「廃校をそのままにするのではなく、うまく活用して再生したい」と語る。毎月草地や周辺の清掃活動を行い、きれいな公園を保っている。「グラウンドゴルフなどを子どもたちが見て、興味を持って一緒にできたら嬉しい。みんなが元気で、地域活性化にもつながれば」。3世代が集う公園を目指して活動を続ける。