今季から新設のJ3で戦うY.S.C.C.の新監督に就任する 有馬 賢二さん 栄区出身 41歳
情熱を形に、いざJ3へ
○…3月に開幕するサッカーJリーグ3部(J3)に参入するYSCCの新監督に2月1日付で就任する。昨年までJ1のFC東京で11年間コーチを務め、監督としてチームを指揮するのは今回が初めて。中学時代にYSCCのジュニアユースに所属。今回の古巣復帰に「自分にサッカーの楽しさを教えてくれたクラブで監督ができるのはとても光栄なこと。現役・コーチ時代に経験して温めてきたものを情熱を持って選手に伝え、選手の良さを引き出していきたい」と語る。
○…栄区出身。5歳からサッカーを始め、小学生の頃からポジションはずっとFW。YSCCジュニアユースから日大藤沢高校、日大と進み、各年代で活躍。大学卒業後、95年にJ1・柏レイソルに入団。メディカルチェックで頸椎障害が発覚して一時は選手生命も危ぶまれたが懸命のリハビリの末、半年後にJリーグデビューを果たす。コンサドーレ札幌を経て、99年に当時JFL所属の創設まもない横浜FCに移籍。持ち前の俊足と「利き足は頭」と評されるヘディングの強さでゴールを量産、2000年にはJFL最高殊勲選手、得点王、ベストイレブンに選ばれた。
○…今季のチーム目標に「チャレンジ」を掲げる。「クラブも選手も、自分もまだまだこれから。年間通じて戦えるチーム作りをし、応援してくれる方々に恩返しできるよう、情熱を持って挑みたい」。理想は「選手も観客も楽しめるサッカー」。人とボールが動き、攻守両面でゲームを支配するサッカーを目指す。
○…都筑区で妻と2人の娘、愛犬と暮らす。「家族で過ごす時間が何よりの癒し」と顔をほころばせる。娘たちは早くもクラブのグッズを集め、応援体制も万全。J3開幕は3月9日、三ツ沢球技場でのホーム戦。「優勝を目指し、チーム一丸で頑張ります。応援よろしくお願いします」。クラブの新たな歴史を刻む一歩へ、舞台は整った。