称名寺(金沢区)が所有し、神奈川県立金沢文庫が保管する「称名寺聖教」(1万6692点)と「金沢文庫文書」(4149通)が8月17日、官報に告示され正式に国宝に指定された。
これらは金沢氏の菩提寺であった称名寺と北条実時が創建した金沢文庫に伝来した鎌倉唯一の資料群。金沢文庫は1930年の開館以来、資料の復元や解読に取り組んできた。特に鎌倉時代から南北朝時代の政治、宗教、外交、政治を明らかにする上で、第一級の価値があるという。
金沢文庫では10月2日(日)まで企画展「国宝でよみとく神仏のすがた」を開催。新国宝の「称名寺聖教・金沢文庫文書」を通じ、普段見る機会のない個人蔵の神像や仏像、仏画などの仏教美術作品を紹介する。例えば写真の弥勒菩薩立像は、弥勒講式を著した解脱上人貞慶の思想的影響を受けて鎌倉時代に製作されたもの。このように、新国宝の聖教と文書から、展示作品が製作されるに至った宗教的背景・時代背景を読み解いていく。
また9月10日(土)の午後1時30分から特別講演会「ホトケの姿と聖教の世界」を開催。定員100人(応募多数は抽選)。希望者は自身の住所を記した往復はがきに「特別講演会希望」、住所、氏名、電話番号を明記し〒236―0015金沢区金沢町142神奈川県立金沢文庫へ申し込みを。8月30日(火)必着。(問)金沢文庫【電話】045・701・9069
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