金沢区子供会連合会の会長を務める 坂口 三郎さん 東朝比奈在住 66歳
地域に根ざす若者を育成
○…金沢区子供会連合会の会長に就任して十数年。青少年の健全育成に尽力してきた。「動物と子どもはもともと好き。面倒を見るのは、性にあっていたのかも」。また、若者の自主的な活動を促すため、”『ユース活動』(見つめよう金沢)”という会を発足。自ら「ささえる会」の会長を務め、バックアップをしている。「主体はあくまでも若者。地域に関心を持ち、様々なことにチャレンジできる環境を作りたい」と話す。
○…岡山県生まれ。日本飛行機(株)に就職し、企画・営業から技術的なことまで幅広く経験してきた。だが、50歳半ばで「高齢者の蓄積技術を生かせる会社を作り、雇用を生み出したい」と独立。夢(Dream)と希望(Hope)の頭文字をとった名前の会社を設立した。経験を生かした航空機関係の仕事が主だが、環境産業も開始。さらには、福祉事業への展開も考えているという。「郵便局のように、僻地でもできるような福祉を実現したい」と展望を語る。
○…「子どものためといいつつ、大人の価値観で活動してはいないか」―自戒の念を込めてそう語る。自身が活動を始めた30年前と比べると、少子化や価値観の変容で、子供会は衰退傾向にある。「ハートが感じられない。自分のために活動している人が多い気がしてならない」と理想と現実のはざ間で苦悩する。「だからといって、”はい、さよなら”と辞めるわけにはいかない」。次世代につなげるため、今できることは何かを模索し続ける。
○…ユース活動に力を入れのも、発展的な活動を目指すからこそ。「オジサンやオバサン相手じゃ、子どもも面白くない。お兄さん・お姉さんくらいのユースが子供会で活躍できるといいと思う」と構想を話す。「まずは興味を持ってもらうこと。異なる年齢の子どもたちが交流することは、成長につながるはず」。育てたユース世代を、会長としての置き土産にしたい―穏やかな瞳に、真剣な光が宿った。
|
<PR>
|
<PR>