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ブルーカーボンでCO2を吸収 横浜・八景島シーパラダイス
「強く環境を意識したのは、世界的なサンゴの白化現象だった」と横浜・八景島シーパラダイスの布留川信行社長は振り返る。1998年、海水の高水温が原因で多くのサンゴが死滅した。海洋生物を扱うプロとして「やれるところから何かしないと」と奮い立った。
CO2の排出量削減のため、まずガスを燃やし発電する自家発電を止めた。そして、水槽内の温度を一定に保つため、「ヒートポンプ」を導入。水族館が排出するCO2の22・6%、1399tを削減した。
CO2の削減を進める一方で、”回収”にも着手した。今年度から横浜市と協働で、海洋生物によるCO2の吸収を試みる「ブルーカーボン」の実証実験を開始する。この実験では、島内のセントラルベイに実験海域を確保し、貝類や藻類を育成しその効果を検証していく。効果を数値化しうまく活用できれば、海に囲まれた日本の脱温暖化への切り札になりうる。布留川社長の長年の夢は、海の環境を陸上にもってくるのではなく、海に人が入っていくような水族館。「ブルーカーボンで水質浄化もできれば、夢が実現に一歩近づく」と希望を託す。
また環境保全は専門家だけでなく、市民の支えが必要との考えから、昨年度から夏の環境講座「グリーンキッズ」を実施。環境と生きる子どもたちを育成することを目指し、環境教育にも取り組んでいる。「社会貢献は企業としてきちんとやるべきこと。業務の延長上で無理なく続けていきたい」と話している。
こどもタウンニュースよこはま版4月3日 |
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