衆院選1区 松本氏、大差で5選 民主・中林氏、議席失う
衆議院議員総選挙の投開票が12月16日に行われた。自民党が単独過半数を獲得する圧勝の中、前職・新人の5人が争った神奈川1区(金沢区、中区、磯子区)は、自民党の前職・松本純氏(62)が2位中林氏に5万票の差をつけ、5度目の当選を決めた。
民主党が政権交代を遂げた2009年衆院選小選挙区で涙をのんだ松本純氏。今回は前回獲得した約11万7000票を下回ったものの、約10万1000票で当選した。
松本氏は投票締め切りの午後8時前に選挙事務所に入り、支持者らと共に開票速報を見守った。そして8時5分過ぎ、事務所内のテレビに「当選確実」のテロップが流れると、事務所は一気に沸き返った。松本氏は「責任の重さを痛感している。前回の大敗で自民党は生まれ変わった。まずは震災復興と経済の再生、日米同盟の再構築、その上で社会保障制度の改革に取り組んでいく」と話した。
前回から6割以上票を減らした前職・中林美恵子氏(52)は、比例での復活当選もならなかった。中林氏は開票後、磯子区の事務所で「皆さまのおかげで、全力を尽くして気持ちよく戦うことができた」とさばさばとした表情で支持者らに感謝の言葉を述べた。
一方、第三極として注目を集めた日本維新の会とみんなの党は票が割れ、伸び悩んだ。みんなの党の山下頼行氏(39)は「投票率が低く、無党派層の上積みができなかった」と話した。共産党は支持拡大がならなかった。
1区の投票率は60・26%で前回から7・98ポイント減。金沢区は7・32ポイント減の63・88%だった。
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