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金沢区・磯子区 文化

公開日:2013.11.28

人身事故犠牲者を追悼
片吹地下道路の石碑前で

  • 旧片吹踏切(写真上、谷津町内会提供、1956年撮影)と供養の様子(右)

 谷津町から京急線をくぐり片吹町の太寧寺へとアクセスすることができる「片吹地下道路」。この地下道の近くには、「三界萬霊石碑」が設置されている。

 この地下道路が1988年に設置される以前、京急線沿いには複数の踏切があった。すべて警報機のない「無人踏切」。人身事故が絶えず、過去に十数人が犠牲になったという。

 1961年、泣きながら遺体を拾う住民の姿を見た太寧寺の亀岡一正住職(当時)は、犠牲者を慰める供養碑を建立しようと動き、地元住民も賛同。石碑が完成した。それ以来毎年11月に、有志による供養が行われてきた。

 一昨年からは谷津町内会文化部が取り仕切り供養を続行、今年も11月23日に実施された。関係者約30人が石碑の前に集まり花を手向け、祈りを捧げた。

 谷津町内会長の荒井宏弌さんは「石碑が建立した経緯を風化させず、気持ちを伝えていくことが大切。今後もぜひ続けていきたい」と話した。

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