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金沢区・磯子区 社会

公開日:2014.09.18

ナイチャーとの架け橋に
沖縄生まれの美容師

  • 「夢は沖縄に2号店」と喜屋武さん

 戦後沖縄で行われた標準語励行運動。現地の小学校では方言を話した場合、首から「方言札」を下げさせて、反省を促す罰則があった。

 「両親が子どもの頃の話です。沖縄の人にはナイチャー(内地ぁ…本州の人)にコンプレックスがある」――そう話すのは、区内で美容室「chula(ちゅらり):re」を経営する喜屋武(きやん)賢太さん(37)だ。沖縄県本部町生まれの喜屋武さんは、親に「ナイチャーとは結婚してはだめだよ」と言われて育ったという。

 高校を卒業した喜屋武さんは、本州の人への「ある種の抵抗感」を持ちながらも、美容師の夢を志して横須賀の地へ。当初は美容師免許を取得し3年で帰ろうという気持ちだったという。

 そんな中、たまたま訪れた金沢区の居酒屋で同席したのは、温かく迎え入れてくれる人たちだった。「丁寧に独立のアドバイスを貰ったり物件を紹介して貰ったり。ここにも”ゆいまーる”があると感じました」。沖縄の方言で「助け合いの精神」という意味だ。

 金沢区に縁を感じた喜屋武さんは、沖縄の風景をモチーフにした美容室を5年前に開業。店内には三線の曲が流れ、シーサーの置物がある。「この地で頑張ることで、沖縄と本土の架け橋になれれば」と話した。

「しまくとぅばの日」…9月18日。沖縄の「島言葉=しまくとぅば」を奨励しようと沖縄県条例で制定された。く=9、とぅ=10、ば=8の語呂合わせに由来。

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