神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

季節の花【7】 蒲焼きと「ガマ」 因幡の白兎に使われた蒲穂 日本自然保護協会自然観察指導員金子昇(富岡西在住)

公開:2015年7月23日

  • LINE
  • hatena

 古事記の「因幡(いなば)の白兎(しろうさぎ)」は日本昔話でも有名です。

 ワニ(諸説あり)に毛皮をはぎ取られた兎に、大国主命が「ガマの穂を塗るとよい」と言われましたが、なぜガマの穂が登場したのでしょうか。

 ここでいう「ガマの穂」は、おそらくヒメガマの花粉を指していると思われます。花粉は漢方薬「蒲黄(ホオウ)」として、止血剤に使われているので、昔話とはいえ、的を射ています。

 「ガマ」は「かま」を表し、朝鮮語で材料を意味する「かむ」からきています。日本での古名「ミスクサ」と同じで、簾などに使う材料を意味しています。

 水辺に生育する多年草で、水辺に適応したつくりを持ち、地下茎、花茎、葉の内部は柔らかいスポンジ状をしており、空気の通りをよくしています。穂と呼ばれる部分は雌花の集まりで、その先にある小さな穂が雄花の集まりです。雌花は熟すと種子をつけた穂綿が、風に吹かれて飛んでいきます。この穂先が矛(ほこ)のように見えることから、「蒲鉾(がまほこ)」と呼ばれ、「かまぼこ」の語源になっています。

 今でこそかまぼこは板の上に乗っていますが、昔はちくわと同じように、棒の周りに盛られていたので、ガマの穂にそっくりで「蒲鉾」という字ができました。同様に昔はウナギの「蒲焼き」も、筒切りにし棒に刺して焼いたことからこの名が付きました。ガマは、長浜公園、称名寺、谷津川沿い等で見られます。
 

金沢区・磯子区版のコラム最新6

ホームで滋賀に連勝

横浜ビー・コルセアーズ

ホームで滋賀に連勝

10月31日

ノーベル平和賞受賞 日本被団協事務局次長・和田征子さん「被爆者の言葉が核抑止に」

赤レンガの洋館「馬車道十番館」で文明開化気分に浸る

横浜ほっこり純喫茶【2】

赤レンガの洋館「馬車道十番館」で文明開化気分に浸る

本紙記者のひと息時間

10月19日

CS目指す新シーズン開幕へ

横浜ビー・コルセアーズ

CS目指す新シーズン開幕へ

9月26日

女優・五大路子さん「横浜は宝の宝庫、もっと掘り下げたい」

横浜「注目の人」インタビュー

女優・五大路子さん「横浜は宝の宝庫、もっと掘り下げたい」

舞台生活50周年、横浜夢座25周年

9月13日

横浜最古の寺 南区 弘明寺

御朱印探訪【1】

横浜最古の寺 南区 弘明寺

記者の参拝レポート

8月31日

ウスイホーム金沢文庫店

横浜市金沢区谷津町337 0120-938-171

https://www.usui-home.com/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 11月21日0:00更新

  • 10月24日0:00更新

  • 10月17日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月22日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook