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コンブで海環境を改善 4月23日・24日に収穫祭

社会

公開:2016年3月24日

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大きく成長した金沢育ちのコンブ
大きく成長した金沢育ちのコンブ

 昨年11月にスタートした「ブルーカーボン・ヨコハマ コンブ プロジェクト」。主催する”里海イニシアティブ”設立準備委員会は横浜市漁業協同組合 金沢支所(金沢漁港)の協力を得て、海の公園の前浜でコンブを育ててきた。4月23日(土)・24日(日)に横浜ベイサイドマリーナ(白帆)で収穫祭を開催する。

 ブルーカーボンとは海藻などの海洋生物による二酸化炭素(CO2)の吸収のこと。”里海イニシアティブ”設立準備委員会(事務所/白帆)は「コンブの計画栽培でCO2吸収と食育イベント」を掲げ、昨年11月に発足した。準備委員のひとり、渡辺みのるさん(60)は「コンブはCO2吸収だけでなく、プランクトンのすみかにもなり、海の環境を整える役割も。おまけにミネラルが豊富で美味しい」と話す。だが水温18度以下でしか生育しないため、日本で自生するのは東北地方や北海道だけだ。

 同委員会は金沢漁港の協力を得て、海の公園の前浜で水温の低い冬期に実験的にコンブを養殖。20m四方の2区画に、コンブの種を植えたロープをすだれ状に吊るした。コンブは1カ月で15〜35cm、2カ月で1m以上に。4カ月以上たった現在は3、4mほどに成長したという。「コンブの計画栽培がうまくできれば、環境にいいだけでなく、冬場の漁業者の収入源にもなるはず」と渡辺さんは期待を込める。金沢区を情報発信基地にし、横浜市を動かし、さらには国に働きかけて日本全国の海の環境改善の足がかりにしたいと期待を込める。

1株オーナー募る

 現在、4月23日・24日に開かれる収穫祭に向け、コンブの1株オーナーを500円のワンコインで募集している(1人何口でも可)。オーナーには収穫祭当日、新鮮なコンブ(800g程度)を進呈。希望者はホームページ(http://satoumi-i.com)で申込書をダウンロードし、FAX(【FAX】045・374・5991)で申し込みを。

 収穫祭当日は、コンブの試食や料理コンペ、フリーマーケット、音楽イベント、児童向け環境イベントなどを予定。「出演者も随時募集中。海をテーマに様々なことに取り組むことで、多くの人に自然環境に関心をもっていただきたい」

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