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第1回「角田武夫の生涯」 寄稿 「金沢百景」 文/神奈川県立金沢文庫 山地純

公開:2016年3月31日

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「続金沢百景」42泥牛庵裏山ヨリ瀬戸橋ヲ望む
「続金沢百景」42泥牛庵裏山ヨリ瀬戸橋ヲ望む

 昭和10年代の金沢を克明に描いた『金沢百景』を残してくれた角田武夫は、明治17年に六浦荘村三分(現在の金沢区瀬戸)に生まれました。金沢藩藩士の子孫であり、当時父は教員をしていました。

 17歳の時に画家・橋本雅邦に書き送った手紙の写しによると、生まれながらに絵を好み、3歳くらいから書画にふれることを無情の喜びと感じ、小学校の友人は皆、彼が絵を好むことを知っていたと書かれています。

 三分小学校(六浦小学校)を卒業後、金沢小学校高等科に学び、三分村役場に勤めますが、恩師の平田恒吉教諭(『金澤と六浦荘時代』著者)の薦めで三分小学校の雇教員となります。本人は強く画家を目指しますが、悩みに悩んだ上、明治34年神奈川師範学校に入学し、教員を目指すことになりました。それでも画家への想いは断ち切れなかったようです。

 母校三分小学校で教師になり、川崎小学校勤務時代は白馬会という絵画団体に所属して黒田清輝から指導を受けたこともありました。しかし森中原小学校(森小学校)校長になって絵筆を取る時間は減ったようです。大正6年に病のため休職。その後、昭和17年まで教員として金沢小学校に勤めました。この時期に金沢八景の姿が変わることに危惧を抱き『金沢百景』「続金沢百景」『金沢巡礼』という記録を残しました。

■特別展「金沢百景〜角田武夫が描いた失われた風景〜」=神奈川県立金沢文庫で5月29日まで開催
 

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