ヨーロッパでビール醸造家として活躍する 今井 礼欧さん 横浜市出身 43歳
夢以上の結果を実現
○…ヨーロッパ唯一の日本人ビール醸造家。現在はベルギーに住むが、小学校5年生から大学卒業までを横浜市で過ごす。今でも日本でイベントに参加する際は、栄区小山台の実家が起点に。ベルギーをはじめ世界20カ国でオリジナルビール「欧和」を販売中だ。
○…江崎玲於奈氏がノーベル物理学賞を受賞した年に生まれたことから研究者の父親が「レオ」と名付けた。名前の由来通り研究者を目指し「勉強ばかりしていた学生生活」に行き詰まった大学時代。時はJリーグ開幕、盛り上がるサッカー人気もあって地元横浜マリノスの試合を全試合観戦、試合後のサポーター同士の飲み会にも参加した。人と話すのが苦手な自分でも、酒の場であれば年齢を超えた幅広い付き合いが生じる。このことに面白さを感じ「酒を通じた人が集う店を作りたい」との思いが醸造家への出発点。
○…「酒が特に好きな方ではない」といい、1人で飲むこともなく、家にも酒は置いていないという。「人の集まる場を作りたいけど、人と話をするのは苦手。その矛盾を自分の分身で補うためのものがビールなのかも」。自分が造ったものによって人が集まればとの思いがある。
○…研究者の道を捨て、大手ビール会社に就職。希望通りの部署で勤務するが、自らの思いと異なることに気付く。「作り手の顔も何も分からないまま売ることに疑問が生じたし、自分で作って自分で売らないと意味がないという気持ちの方が大きくなった」と5年で退職。ビールの造り手として道を進み始める。
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