オーケー株式会社(西区)は金沢文庫駅西口の旧アピタ駐車場跡地に新規出店を計画している。6月30日には金沢公会堂多目的室で周辺住民を対象とした説明会を開催。参加した地元住民からは交通渋滞や歩行者の安全を懸念する声も聞かれた。
「(仮称)オーケー金沢文庫店」(釜利谷東2の2他)は金沢文庫駅西口にある約4729平方メートルの敷地に建設を予定している。地上3階と屋上階の鉄骨造で、1階が食料品や日用雑貨などの販売店舗(約1922平方メートル)、2階から上層階が駐車場の計画だ。車両の出入り口は、旧駐車場と同じように西側で、総収容台数は220台となっている。また店舗左側には利用者出入り口や221台分の駐輪場などを配置する。
今回の説明会は、周辺住民への早期情報提供を目的として実施された。当日はオーケー担当者のほか、設計施工する村中建設株式会社と株式会社アイエンスから担当者が出席。今後のスケジュールや店舗概要、工事概要などが報告された。
説明後の質疑応答では、交通の安全面に対する質問や要望が集中した。特に駐車場の出入り口の動線についてや、その出入り口に面する道路の歩道をなくすという計画が争点に。駅に近い立地で、周辺には金沢中学校や釜利谷東小学校も位置するため、歩道をなくす小道を日常的に使う歩行者や自転車は少なくない。「出入り口があるからこそ、危険を減らすため歩道は計画していない」とするオーケー側に対し、参加者は「歩道をなくしても通る人は通る。歩道を設置した上で警備員の配置や動線などの対策をお願いしたい」と訴えた。
オーケーは今後、行政との大規模小売店舗立地法に基づく協議を重ね、届け出を提出する予定。届出後に、再度説明会を行うという。開店は来年の初夏頃を予定。
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