部活動の活性化につながる取り組みを行った団体や個人を表彰する「2017年度かながわ部活ドリーム大賞」の受賞団体が1月31日に発表された。磯子高校野球部が「部活アクティブ賞」を、磯子工業高校定時制バドミントン部の米津秀弥さん(4年)が「メンバーシップ賞」を受賞した。
県教育委員会が主催するこの表彰は今年度で10回目。今回は、団体の部でグランプリ含め33校、個人の部で32校が表彰された。
ごみ拾いで地域貢献
「アクティブ賞」は、他の部活、生徒の模範となる活動をした部に贈られる賞。磯子高校野球部は当番制で早朝、校内の美化清掃を実施。登下校時には、学校周辺のごみ拾いを行っている。昨年夏の県大会時には、学校周辺の住民が自宅前に応援の横断幕を掲げるなど「地域に応援される部」として知られる。
昨年夏は25年ぶりの4回戦進出、秋は強豪の横浜創学館高などを破り、創部初のベスト8進出を果たした。同校教諭の安田洋平部長は「地域の方々の応援が力になった」と感謝する。同校は、2020年度に氷取沢高校との統合が決まっている。現在の部員16人が「磯子高校野球部」最後のメンバーとなる。石田倫哉主将は「春の大会でも上位に進出し学校全体にいい影響が与えられたら」と話す。
地道な練習重ね
米津さんは地道に努力をし、他の模範となる生徒に贈られる「メンバーシップ賞」を学校からの推薦で受賞した。ホームルーム終了後の午後9時過ぎから練習に励み、4年間休まずに活動。部員が少なく一人で練習を重ねたことも。限られた時間の中で力をつけ、2年生の時には横浜市内の大会で3位、3年時には2位の成績を残した。練習のしすぎから、昨年4月に右足指を疲労骨折。ケガを抱えながら5月の県大会で上位に入り神奈川県選抜に選ばれ、8月の全国大会に出場。チームの3位入賞に貢献したことも評価された。
田中和也教頭は「野球部が部員不足で困っていると助っ人で出場してくれた。学校全体を考えてくれる生徒」と話す。米津さんは「上手くなりたい、試合に勝ちたいと思い、練習を続けてきた結果が受賞につながりうれしい」と振り返った。
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