金沢区制70周年記念の新金沢公会堂完成記念式典が2月2日に開催された。式の最後には金沢区出身の歌手・小田和正さん(71)がサプライズで登場。ふるさとの金沢区を歌った「my home town」をスタインウェイピアノの弾き語りで披露した。
小田さんが登場したのは、式典第1部の最後だった。司会がサプライズ登場を告げると、会場からはどよめきがあがった。
舞台にたった小田さんは、関東学院六浦小にバス通学をしていた時のことや、八景小に転校したら、小さい頃に一緒に遊んだ子が沢山いてとても楽しかったこと、釜利谷の奥にあった木に友だちと行ったことなどを話し、「素敵な思い出として残っている」と懐かしそうに振り返った。最後に「今は環境が変わって難しいかもしれないが、子どもたちが大きくなって、あの時よかったなと思えるような区を作っていただきたい」と結んだ。
その後、「海に囲まれてここで生まれた」という歌詞がある自作の「my home town」を披露。続けてCMでおなじみの「言葉にできない」の一節も歌った。
そのほか式典では、区民からの募金で実現したスタインウェイピアノの目録寄贈や林文子横浜市長らの挨拶、第2部では、スタインウェイピアノを選定したピアニスト阪田知樹さんのミニコンサートも行われた。
名木の植樹式も
完成記念式典に先立ち、公会堂まえに整備している新泥亀公園内では、区制70周年と横濱金澤シティガイド協会20周年を記念した植樹式も行われた。
今回、植樹されたのは、江戸時代に称名寺や瀬戸神社など金沢八景周辺にあったとされる「金沢八名木」のうち、普賢象桜、青葉楓、文殊桜、黒松の4種。國原章弘金沢区長やシティガイド協会の林善晴理事長ら代表者5人が、それぞれの木に土をかけた。
シティガイド協会は10年前に、当時の泥亀公園に同じく八名木の西湖梅と桜梅を植樹している。新公園にはこの2種と蛇混柏がすでに植えられており、今回で八名木のうち7種がそろったことになる。林理事長は「かつての原木は枯れて現存していないが、復元したいくつかの種を後世に伝えていければ。将来、八名木すべてが復元できればうれしい」と話した。
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