3月16日にスポーツフェスティバルを開催する金沢区体育協会の会長を務める 佐野 昇司さん 金沢区大道在住 69歳
「スポーツの楽しさ知って」
○…「体育協会が活動できるのも、区民の皆さんの事業協力費のおかげ。市や区と連携し、皆さんのよろこぶ活動をしていきたい」。各専門部会が集結し、様々な体験会を実施する3月のスポーツフェスティバルは、体協の一大イベントとなる。「できるだけ多くの人に運動に触れる機会を提供し、楽しんでもらいたい」との思いは強い。
○…「先生になりたい」――。そんな思いが芽生えたのは、中学2年の担任の影響だった。「掃除当番を決めない」「テストの点数で席順を決める」など既存の指導法に頼らない「個性的な先生だった」と振り返る。しかし家は貧しく大学には行けそうもない。半ばあきらめていたが、兄の「大学に行きたいなら、学費を貸してやる」という言葉が背中を押した。南高の普通科に進学し、大学の体育科へ。初志貫徹し、教諭になった。
○…体を動かすのは昔から好きだった。中学から大学まで陸上部に所属し、走り幅跳びに取り組んだ。「弱かったけど、楽しかったね」。中学校の体育の教諭になった後は、陸上部の顧問に。「陸上はいろいろな種目があるので、個々にあったものを選んであげられる」。昨年もかつての教え子から電話があり、OB会をやろうという誘いがあった。「『おまえが?』という驚きの成長がみられるのが嬉しい」とにっこり。「苦労はあったけど、やっていてよかった」
○…自身も陸上だけでなく、スキーや登山など未ださまざまなスポーツをたしなむ。体協とは、並木中の校長時代から関わってきた。会長職は昨年5月から務める。「これまで培ってきた中体連の理事や陸上専門部での経験を生かしてやっていければ」。多世代が楽しくスポーツに触れることで、健康増進や交流が深まることを願う。
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