金沢区南東部の5町内会で組織する「金沢地区防災まちづくり協議会」の発意による「金沢地区防災広場」がこのほど洲崎町にオープンした。供用開始となった3月28日は、地域住民ら約30人が参加し、防災設備の説明が行われた。
同広場は約293平方メートルの三角地。横浜市が防火水槽や舗装、スロープなど基盤の整備を担当。同協議会が市の「身近なまちの防災施設整備事業補助」を活用し、防災装備を充実させた。大型サイズで近隣町内会の防災グッズを貯蔵する防災倉庫や災害時に炊き出しに活用できる「かまどベンチ」、生活用水として使える防災井戸が設置された。
今後、広場は地域のいっとき避難場所として活用するほか、防災訓練などを通して防災性の向上や防災まちづくりへの意識啓発、地域コミュニティの活性化を図るための場として活用していくという。洲崎町内会の小林信雄会長は「先々代の会長の頃からの長年の思いがようやく形になった。これを機に防災意識を高めるために大いに利用していきたい」と話した。
初の実現事業に
同協議会は町屋町内会、平潟町内会、平潟南部町内会、洲崎町内会、洲崎東部町内会の5つのまちの地域住民からなる。
同地区は古い木造住宅が密集しており、狭あい道路や行き止まりなど防災上の課題が多かった。こうした課題に対応するため、2012年から地域は防災まちづくり活動を開始した。翌13年に同協議会を発足。さらに15年には市から組織認定をうけ、防災まちづくり計画を策定した。
今回の防災広場の整備は、協議会発足以来、初めて実現した事業になった。また、計画の一つである狭あい道路の拡幅整備も進む。昨年度は洲崎神社の南側の狭あい道路の拡幅が完了。今年度から若草病院の裏側道路の拡張の設計に着手する。
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