横浜市こども青少年局はこのほど、市内全区で実施したグループトーク「みんなで話そう!横浜での子育て」の開催報告書をまとめた。同報告書は次期に策定する「横浜市子ども・子育て支援事業計画(2020年度〜24年度)」の策定に向け、作成される素案の参考資料の1つになる。
前回、同計画を策定したときは、各区で意見交換会を実施したが、参加者が少ないことや意見を出す人が偏ってしまうなどの課題があった。そこで、横浜市内で活動する子育て当事者団体のネットワーク「みんなで話そう!横浜での子育て ワイワイ会議」のメンバーに協力を得ることでグループトークの手法に変更した。市は同ネットワークと、17年に子育てフォーラムを共同で運営した実績がある。
グループトークは18年10月から19年1月までの期間に各区で実施され、子育て中の養育者総勢201人が参加した。トークの内容は、【1】「子育てで悩んでいること、困っていること、課題に感じていること」【2】「こうなったらいいな、こんな支援があったらいいな」【3】「私の一歩(自分にできること)」の3テーマに設定。参加者はグループを組み、ふせんに書いた自分の意見を模造紙に貼りながら、話し合った。
”場”を求める声多く
報告書によると【1】は全1189件の意見があるなかで「保育・預かりの場の提供」(203件)に関する内容が1番多かった。【2】は全1005件のうち「子育てにやさしいまち」(159件)の意見がもっとも多かった。【3】は「地域のことを知る。人に想いを話してみる」などトークを踏まえて参加者自身ができることを考えた。同報告書は横浜市のホームページで公開されている。
提言書を提出
同ネットワークは、今回のグループトークを踏まえ、出された意見を分析し、提言書を3月29日に市へ提出した。市の担当者は「グループトークを実施したことにより様々な意見を聞くことができた。意見を参考に事業計画を練っていきたい」と話した。同計画は20年3月までに策定される予定となっている。
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