6月29日に磯子区薬剤師会の会長に就任した 斉藤 秀賢さん 磯子区岡村在勤 47歳
「感謝」胸に地域医療に貢献
○…休日急患診療所への出勤や災害備蓄医薬品の確保のほか「地域での連携をこれまで以上に強化していきたい」と抱負を語る。昨年結成された医師やケアマネジャーなどの多職種連携会議「レインボーネットワーク磯子」にも薬剤師会として連携を深めていきたいと考えている。さらに、会として学校の衛生環境の整備を担う。照明の明るさ調整や室温、プールの水質検査などの学校薬剤師としての仕事を「多くの方に知ってもらえればうれしい」と話す。
○…中区出身。薬剤師として休みなく働く父親と顔を合わせる機会が少なく、子どものころは、寂しい思いをしながらも母親と薬局に行くのが楽しみだった。父親の影響もあり「決断の必要がなく必然的に」薬剤師の道へ。10年前に父親が開局したサイトウ薬局を引き継いだ。「薬剤師の仕事は『ありがとう』と言ってもらえることがやりがい」。患者に寄り添い、感謝することを忘れない。
○…趣味は音楽鑑賞。子どものころドライブでオフコースや大滝詠一の曲が流れていた。「当時聞いていた曲を聞き直すと、当時の情景、風景がよみがえってくる。音楽のいいところ」。映画鑑賞も趣味の一つ。「エンドロールを見ると、たくさんの人が作品に携わっているとわかる」。チームで地域医療に取り組むレインボーネットワークにも通じていると実感する。
○…医療の進化や新薬の開発、患者の多様化により「日々の勉強が大事」。薬剤師会でも研修を企画し、薬学生への指導にも力を入れていく考えだ。「佐藤前会長が土台を作ってくれているのでプレッシャーや不安はない」ときっぱり。チームワークを大切にしながら、かかりつけ薬局の重要性を周知し、地域医療への貢献を掲げる。感謝を忘れずに会長職を務める。
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