磯子警察署(大村卓也署長)は、11月26日に磯子区岡村在住の会社員・藤野淳之介さん(41)に感謝状を贈った。藤野さんは、10月28日午後11時56分頃に磯子区丸山で発生した不審火で、不審者を追跡し警察に情報提供を行い、被疑者の検挙に対し貢献した。
目の前が急に明るく
通勤で通る丸山2丁目付近。藤野さんは、10月28日もいつもと変わらず自転車で走行していた。暗い夜道を走っていると急に目の前が明るくなったという。近づくと、アパート敷地内にあった自転車カバーが燃えていた。すぐに近所の住民にインターホンで知らせ119番通報。「1m50センチくらいまで火の手が上がっていたと思う」と藤野さん。住民と消火活動にあたり、被害を最小限に食い止めた。
消火活動後、現場から約50m離れた公園のごみネットが燃えていることに気付いた。周辺には不審な男が立っていた。その場を去ろうとする男を追跡し「おケガはないですか。火災が発生しているので待っていてください」などと声をかけると、興奮状態の男は藤野さんを威かくしながら立ち去ったという。
藤野さんは、現場の様子や不審者の特徴などの情報を駆けつけた警察官に提供。被疑者の検挙に貢献した。
「当たり前のこと」
磯子警察署によると、事件が発生した前週にも同じような放火とみられる火災が発生しており、パトロールを強化していたという。
大村署長は「藤野さんの勇気ある行動がなかったら、今でも被害が発生していたかもしれない」と感謝した。藤野さんは「当たり前のことをしただけ。燃えあがる火を見て放置するわけにはいかなかった。近くの民家に燃え広がらずに済んでよかった」とほっとした表情で振り返った。
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