3月末に43年の歴史に幕を下ろす磯子高校で1月22日、教室内の窓に絵を書く「ウインドウアート」の制作が行われた。「生徒、地域、職員と磯子高校の記憶を共有したい」と久祢田啓嗣校長が企画。武蔵野美術大学の学生に依頼し、窓に校舎や桜などが描かれた。
1977年創立の磯子高校は今年4月に氷取沢高校と統合する。新校の校舎は氷取沢高校を使用。今年度は3年生のみの学校運営だった。
1、2年生がいない状況の中、未使用の教室が増え、久祢田校長は校舎を使い思い出を残すために何かできないかと思案。地元県議にチョークなどを製造する日本理化学工業を紹介され、「ウインドウアート」を知ったという。今回は、同社と繋がりがあった武蔵野美術大学の学生に制作を依頼した。
1月22日には、池谷和華さん(2年)と新海至人さん(同)が5階の1年生が使用していた教室の窓に同社の製品・キットパスを使い絵を書いた。同校からテーマを「春夏秋冬」と伝えられていた2人は、校舎や桜、ひまわりや梅などを16枚の窓に書いた。与安透副校長は「絵を見ながら春の入学式が頭に浮かんだ」と思い出に浸る場面も見られた。
塚田さんにも依頼
同校では、磯子区岡村在住の画家・塚田麻美さんにも制作を依頼。同日には塚田さんも同校を訪れ、現場の下見を行った。ウインドウアートを見ながらイメージを膨らませた塚田さんは2月中の制作を目指し「海や鳥など羽ばたくものが描ければ」と構想を練った。
久祢田校長は「ここに磯子高校があったんだということを示したかった。これまで支えて頂いた地域の人たちにも絵を見て頂きたい」と話した。同校では、有志生徒やさわの里小学校児童と連携し、黒板にチョークアートを描くことも検討している。
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