磯子警察署管内の特殊詐欺被害件数が25件(3月末日時点)で神奈川県内でワーストだったことがわかった。金沢区も21件で被害が増加している。昨年から急増している封筒を使ったキャッシュカードをすり替える手口が依然として多いといい、両警察署の担当者は注意を呼びかけている。
止まらない新手口
新たな手口による被害が止まらない。磯子警察署によると、同署管内の被害件数は、1月が10件、2月が12件、3月が3件だった。4月に入ってからも15日現在で5件の被害が確認され、被害件数は県内で最も多い。手口は、封筒を使ってキャッシュカードをすり替える手法がほとんど。金沢区も同様の手口での被害が多いという。
被害が止まらない理由の一つに、狙われる高齢者が新たな手口を知らないというケースが挙げられる。「『振り込め詐欺』という言葉は知っているが、封筒を使うという手口までは知らない人が多い。キャッシュカードや息子、親族という言葉が出てきたら詐欺を疑ってほしい」と磯子署の担当者は話す。
新型コロナ関連ケースも
金沢警察署管内では4月に入り長男を騙る犯人から「新型コロナウイルスの検査で病院に来ている。診察時に自分のカバンがすり替わっていた」と、「新型コロナウイルス」に関連した予兆電話が確認されている。まだ被害は出ていないものの、今後新型コロナウイルスをキーワードとした手口の詐欺も予想される。
こうした動きもあることから、磯子署では、新型コロナウイルスの感染拡大に乗じた詐欺・悪質商法への注意チラシを配布している。「新型コロナに感染しお金が必要」「給付金がある」「水道管にウイルスがついている」など、犯人が使うことが予想されるキーワードを並べたチラシを作成した。「新型コロナに関する被害はまだ確認されていないが、今後特に注意が必要になってくる。不審な電話やメールがあったらすぐに通報してほしい」としている。
金沢区・磯子区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>