国や大学は、アルバイト収入の激減などで生活に苦しむ学生への支援策を次々と打ち出している。そんな中、当事者である学生が立ち上がった。様々なボランティア団体に所属する関東学院大学や横浜市立大学などの学生有志が5月4日、かながわ学生ボランティア連合(がくせいボラ連)を発足。学生らを支援する企画を立ち上げ、その活動を手伝う学生にアルバイト料を支払う仕組みづくりを目指す。
がくせいボラ連は、ボランティア活動で繋がっている約15人の学生から成る。「困っている声すらあげることのできない学生がいるのでは?」という横浜市社会福祉協議会の問いかけに、学生がWebミーティングを開始。「バイトがなくなり、食費を切りつめている」「留学が中止になったが、費用がかえってこない」「通信制限があるので、Web授業が受けにくい」など自分や周りの学生の現状を報告し合ったうえで、「自分たちにできること」を発足当初から模索してきた。
資金の寄付募る
現在、準備を進めているのは「生活に困窮する学生支援」と「子ども支援」。前者は主にフードバンクや社会福祉協議会と連携した、食料に対する支援だ。「フードバンクの存在は知っていても、『自分がもらっていいのか』『どうしたらもらえるのか』といった詳細は意外に知られていない」とメンバーの一人、関東学院大学3年の菅原尚哉さん。「必要な人に必要な情報を届ける」ためにツイッターやフェイスブックなどのSNSで随時情報を発信し、学生の間で広げていきたいとする。
子どもの支援は、休校や時間短縮のために自宅で過ごす小学生らにオンライン授業を提供する。講師役は生活に困っている学生を募るほか見つからない場合はメンバーが対応する予定。同じく同大3年の田草川竜都さんは、「ただ教えるだけでなく飽きさせない工夫を入れつつ、学べるようなものにしたい」と構想を練る。
こうした食料の仕分けや配送、講師役などの支援活動を手伝ってくれる学生には、アルバイト代を支払っていく計画。資金は寄付や協賛を個人や企業に呼びかけていく。
人材の募集や寄付の募集についてなど詳細はがくせいボラ連の各SNSかホームページ(【URL】kanagawa-gakusei-volunteer-rengo)で随時発信していくという。
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