金沢区六浦の南川商店会(音石達雄会長)は、8月から配達サービス「三河屋六ちゃん」を開始する。新型コロナウイルスの影響で外出自粛ムードが続く中、”地域の御用聞き”として外出しづらい高齢者や子育て世代を支援するとともに、苦境にたつ飲食店などの販路拡大を狙う。
この事業は市の「横浜市商店街宅配・出張販売・送迎支援モデル事業」を活用したもの。1年間の実証実験ののち、本格稼働するかどうかを決定する。
サザエさんから命名
緊急事態宣言が発出された4月、同商店会加盟の飲食店の売り上げは低迷し、テイクアウトを始める店舗が続出した。商店会でも「何かできないか」と検討を始め、事務局を務める金沢まごころの会(【電話】045・370・8165)を中心に市の補助金を使った配達サービスを立案した。
サービス名は親しみやすいようにと、国民的アニメのサザエさんに商店街の御用聞きとして登場する「三河屋のサブちゃん」にちなみ、「三河屋六ちゃん」に。同会の担当者は「最初は飲食店だけで考えていたが、御用聞きなら日用品も入れて利便性を高めようと思った」と話す。そのため取扱商品には、食品だけでなく、マスクやトイレットペーパー、補聴器用電池などの日用品も並ぶ。詳細は8月から対象エリアに配布を開始するパンフレットに記載している。
注文はwebで
同サービスの加盟店は13店舗。飲食店のほか、薬局や衣料店、理髪店、眼鏡店も加盟する。利用者は専用Webサイト(https://minamikawa-syoutenkai.com/)から注文・配達予約する仕組み。注文は月曜、水曜、金曜日の正午から午後4時、配達は同日の午後4時から6時。配送料金は1回につき200円で、まごころの会と読売新聞六浦センターが配送協力する。支払いはクレジットカードのみ。配達可能区域は六浦南1〜5丁目、東朝比奈1〜3丁目、六浦5丁目、高舟台1〜2丁目。
「まずは配達でお店を試してもらい、実際の来店につなげられれば」と担当者は話す。「高齢者にweb注文は難しいのでは」という声もあるが、音石会長は「やってみなきゃ分からない。とりあえず、1年間チャレンジして商機を生み出したい」と話した。
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