日本生徒会大賞2020が8月11日に発表され、関東学院六浦高校の遠藤貴也さん(高3)が代表を務めた「神奈川県高校生徒会会議」が優秀賞を受賞した。遠藤さんは「賞は無理だと思っていたので、すごく嬉しかった」と受賞の喜びを語った。
この賞は全国の生徒会活動を支援する生徒会活動支援協会が2017年から実施している。全国の生徒会活動に携わる個人・団体の応募の中から、教育に関わる研究者や学校教職員などの有識者らで構成される審査委員会が選出した。
遠藤さんは「少しでも活動を知ってもらいたいという思いで応募した。受賞は予想外でした」と顔をほころばせる。
SNSで情報公開
神奈川県高校生徒会会議は、09年に各学校の生徒会の活性化を目的に設立。2、3カ月に1回の頻度で県内の学校から有志が集まり、ディスカッションなどを行ってきた。生徒会団体が増えてきた近年は、参加者減やマンネリ化が課題となっていた。
遠藤さんは学校の生徒会に参加した中学2年の時から、同会議に出席。最初は「なんとなく」だったが、生徒会活動が面白くなるにつれ、さらなる可能性を感じるように。「より良い生徒会にしたくて、会議にも力を入れるようになった」と振り返る。
代表を務めた2019年度は、「参加者の意見が反映される団体に」「誰でも参加できる環境づくり」「生徒会団体のマンネリ化防止」の3つを目標を掲げた。「各校の生徒会役員が誰でも参加しやすいために重要なのは、情報の公開」と考え、毎回会議の終わりに「振り返りアンケート」を実施。当日の会議の様子なども盛り込んで「生徒会会議報告書」を作成し、SNS上で公開を開始した。
生徒会活動のブラックボックス化を大きな課題の一つと捉える同大賞の審査委員会は、「参加する学校やメンバーに限らずその情報を公開し、団体の活動を見える化することは、他団体も参考になる取り組み」と評価。受賞につながった。
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